ORTHODONTICS

小児矯正

お子さんの矯正歯科

日々成長する子どもたちの力になりたいと思っています

ひろこ小児・矯正歯科では、乳歯が生え変わる3歳ころから矯正治療を開始するケースもあります。お子さんの噛み合わせを重視し、歯をきれいに並べることよりも、しっかりと噛めることを優先した治療を行ないます。そのため、必要な場合のみ抜歯をご提案します。

子どもの場合は顎の成長を利用した治療が可能なので、顎のバランス調整により抜歯の可能性が減らせます。歯を支える骨や関節は子どものほうが軟らかいため、歯が動くときの痛みが大人よりも少なくなります。乳歯の段階で歯並びや噛み合わせを整えておくことで、ハブラシが当たりやすくなり歯磨きがしやすくなると、虫歯予防にもつながります。

また、子どものお口の機能がじゅうぶんに発達しておらず、食べるとき、話すときのお口の状態に課題があるような口腔機能発達不全症にも対応し、口腔筋機能療法(MFT)のトレーニング指導も行なっています。

恐怖心や緊張感が心配なお子さんには、笑気吸入鎮静法を用意していますので、リラックスして治療を受けられます。

小児矯正はお子さんの健全な発達や笑顔に結びつきます。より多くの方が治療を受けられるよう、矯正治療を担当している院長に加え、土曜日は矯正歯科医をもう1名増やしています。治療内容について気になる方はお気軽にご質問ください。

土曜日は矯正歯科医が2名体制になります

土曜日は矯正歯科医が2名体制になります

土曜日(第3土曜日以外)には院長と、もう1名矯正歯科医が加わって矯正治療を行なっています。矯正治療は時間がかかりがちですが、定期通院が必要になります。治療期間中も、多くのお子さんがよりスムーズに通院できるように配慮していますので、お気軽にご相談ください。

矯正治療が必要な歯並び

  • 上顎前突(出っ歯)

    上顎前突(出っ歯)

    上顎の前歯が極端に前方に傾斜している状態です。前歯が出ているので口を閉じにくく、口をぽかんと開けている口呼吸の状態になりがちです。唇の慢性的な乾燥や、口の中が乾燥することで唾液が減少し、虫歯になりやすくなります。

  • 下顎前突(反対咬合・受け口)

    下顎前突(反対咬合・受け口)

    下顎の前歯が上顎の前歯よりも極端に前方に出た状態です。食べ物を前歯で噛むことが難しい、発音障害や顎関節症なども心配されるので、放置はしないことが重要です。「しゃくれている」と言われる顔つきの原因に関係していることもあります。

  • 上下顎前突

    上下顎前突

    上顎と下顎の歯が正常な位置よりも前方に出た状態です。出ている前歯が邪魔をして口を閉じにくく、口の中の乾燥による虫歯や発音障害の心配などがあります。口元全体が前に突出しているような見た目を気にする場合も多いです。

  • 開咬(オープンバイト)

    開咬(オープンバイト)

    奥歯を噛み合わせても、上下の前歯にすき間がある状態です。食べ物を前歯で噛み切りにくいため、奥歯に負担が集中しがちです。口を閉じてもすき間があるので発音が不明瞭になったり、口の中が乾燥しやすく虫歯や歯周病のリスクが高まります。

  • 過蓋咬合(噛み合わせが深い)

    過蓋咬合(噛み合わせが深い)

    噛み合わせたときに、上顎の歯が下顎の歯に深くかぶさる状態です。接触する部分も大きいため、歯や歯肉の損傷、歯肉炎が心配されます。顔が不自然に短く見えるなど見た目への影響のほか、噛み合わせの深さから顎の関節に痛みが生じる場合もあります。

  • 交叉咬合(クロスバイト)

    交叉咬合(クロスバイト)

    上下の歯の噛み合わせが部分的に反対になっている状態です。噛む機能が低下するだけでなく、反対になっている部分を起点としてずれが大きくなると、成長につれ顔の輪郭や体に歪みが生じることも考えられます。

  • 叢生(八重歯・乱ぐい歯)

    叢生(八重歯・乱ぐい歯)

    顎と歯のバランスが悪いため、歯列が乱れて上下の歯がデコボコに重なり合った状態です。歯がねじれたり重なり合っている部分は噛み合わせにくいだけではなく、歯磨きが難しいので虫歯や歯周病の原因になりがちです。見た目が気になる方も大変多いです。

さまざまな矯正治療方法

矯正装置は症状にあわせて種類もさまざまです。口の中につける装置には、取り外し可能な装置・固定式の装置があります。固定式の装置には、金属のもの以外にも目立ちにくい白色の装置もあります。また、歯を移動させた治療の直後は、元の位置に歯が戻るのを防止するため、安定するまでの期間は取り外しのできる保定装置の使用が必要です。

透明なマウスピースを使った「インビザラインファースト」

透明なマウスピースを使った「インビザラインファースト」

子ども向けのインビザライン矯正として開発された治療法です。大人のインビザライン矯正と同じように、透明に近く目立ちにくいマウスピースを使用します。歯並びを整えながら、顎の大きさを広げてスペースを作り、永久歯が正しい位置から生えるための土台をサポートします。

乳歯と永久歯が混在している時期の、一般的に6~10歳前後のお子さんが対象ですが、身体年齢ではなく歯の年齢から判断して治療を行ないますのでまずはご相談ください。
また、取り外しができる装置のため、装着時間の指定を守ることが重要です。

表側矯正(唇側矯正)

表側矯正(唇側矯正)

歯1本1本の表面にブラケットを装着し、矯正用のワイヤーを固定します。ワイヤーの引っ張る力を利用して歯を正しい位置に動かしていきます。可動域が広く、固定式なので装着時間を気にせずにすむというメリットもあり、多くの症例で使用されます。金属のもの以外にも目立ちにくい白い色のワイヤーやブラケットもあります。

取り外しができる床矯正

取り外しができる床矯正

床矯正(しょうきょうせい)は、プラスチックとワイヤーでできた取り外し可能な装置を使います。成長期のお子さんの歯並び改善を目的とした治療方法で、抜歯をせずに歯が並ぶスペースを作っていきます。顎の発育を利用して、小さく細くなっている状態から広げることを目的にしています。目立ちにくく、取り外しせるため歯が磨きやすいというメリットもあります。

プレオルソ

プレオルソ

永久歯に生え変わる前に使うと効果が期待できる、取り外し可能な矯正装置です。歯並びの改善だけではなく、噛み合わせやお口周りの筋肉のバランスを整えることを目的としています。口呼吸や舌の癖などの課題にも効果があるといわれています。やわらかい素材を使っているのでフィットしやすく、違和感も少なく着用できます。

ムーシールド

ムーシールド

下顎前突(反対咬合・受け口)を改善する矯正装置です。効果が出やすい時期が限られていますが、3歳から使用することが可能です。特に乳歯列期から装着しはじめると、顎の正常な発育を促すことができ、正しい位置で永久歯が成長することも期待できます。痛みはほとんどなく、取り外せるマウスピースで矯正していきます。

審美的なブラケット・ワイヤーについて

審美的なブラケット・ワイヤーについて

表側矯正(唇側矯正)は幅広い歯並びに対応できる矯正装置ですが、金属は目立つ色のため、装着に抵抗を感じる方も多いかと思います。見た目が気になる場合でも、安心して矯正治療の期間を過ごせるように、比較的目立ちにくい白色・透明なブラケットや、白くコーティングされたホワイトワイヤーなどを選ぶことができます。

永久歯が生え揃ってから行う第2期治療

永久歯が生え揃ってから行う第2期治療

第2期治療とは、親知らず以外の永久歯が生えそろい、顎の発育も落ちつく12~15歳ころから行なう矯正治療です。基本的には大人の矯正と同じ本格的な治療です。第2期治療の前に、第1期治療を6~10歳前後に行なっておくことで、歯並びや噛み合わせの治療内容の軽減、治療期間の短縮、抜歯しない治療の可能性などが高まる場合もあります。

口腔機能発達不全症の改善トレーニング「口腔筋機能療法(MFT)」について

口腔機能発達不全症の改善トレーニング「口腔筋機能療法(MFT)」について

改善トレーニングは、舌の筋力の強化、唇や頬などのお口周りの筋力の強化、正しい嚥下方法の獲得、正しい舌の位置や口の状態の保持、正しい嚥下の習慣化を目的として行ないます。改善トレーニングは主にご家庭で行なっていただきます。お口の状態を確認するため、定期的に通院ください。

症状により、基本的な歯科治療、耳鼻科などへの紹介が必要と判断することもあります。また、トレーニングと合わせて、小児矯正の治療を提案する場合があります。

舌小帯・上唇小帯
短縮症について

小帯には上唇小帯と舌小帯があります。
舌小帯とは、舌の裏側についている膜状の組織です。舌小帯は舌の先から歯肉にのびています。舌小帯が生まれつき短かったり、舌の先端近くについていたり、発達とともに変化が起きないことがあると、舌は前方や上方への動きが制限されてしまいます。
このような舌の動きが制限される先天性の異常が、舌小帯短縮症(俗称、つれ舌)または舌癒着症です。
舌小帯短縮症では、たとえば次のような症状があります。

  • 舌が前に出ないので、哺乳しにくく体重が増加しない。
  • 食べ物を舌で送り込めないので、嚥下機能が低下するなど全身の発育が不十分になる。
  • サ行、タ行、ラ行の発音が不明瞭で舌足らずになる。
  • 舌の運動が顎を刺激しないため顎が発達せず、歯並びに影響が出る。

このほかにも、下顎前突(反対咬合・受け口)や開咬(オープンバイト)、叢生(八重歯・乱ぐい歯)などの矯正が必要な歯並びの原因に、舌が関係していることは多くあります。

上唇の正面中央で歯肉をつないでいる粘膜が上唇小帯です。
上唇小帯が歯肉の頂点までのびていると、上唇小帯短縮症、または上唇小帯付着異常とよばれます。上唇が持ち上がらないため口の運動が抑制され、哺乳が上手にできないなどの機能障害を生じます。
上唇小帯が不十分の場合は、粘膜のひだが歯肉の中央に盛り上がるため、上の歯が空隙歯列(すきっ歯)になります。発音が不明瞭になったり、歯並びに悪影響をあたえる場合には小帯切除を行ないます。

これらの症状がある場合は放置せずに、まずは当院までご相談ください。

舌小帯
舌小帯

舌の裏側、舌の下面から下顎の歯肉の内側に連続している膜が舌小帯です。舌小帯には舌の運動機能の調節や舌の後退を調節する役割があり、通常は発育とともに目立たなくなっていきます。

上唇小帯
上唇小帯

上唇と歯肉をつないでいる上唇の真ん中にある粘膜を上唇小帯といい、成長と共に歯肉から後退していき、目立たなくなります。上唇小帯は、乳幼児期にはきつい場合がありますが、年齢とともに改善する場合もあります。

矯正治療の流れ

  1. Step 01
    初診相談(カウンセリング)

    初診相談(カウンセリング)

    最初に、お口の状態で不安に感じている部分や、どのようなことが気になっているかをお伝えください。
    次に、歯並びや噛み合わせを確認していきます。実際に見てから、問題点や一般的な矯正治療の流れ、費用についてわかりやすくご説明します。
    当院では、保護者の方だけではなく、治療を受けるお子さんにも内容をしっかりと説明します。

  2. Step 02
    精密検査

    精密検査

    初期相談で説明を受けて、矯正治療をはじめるときには、お口の中の状態を正確に把握するために精密検査をします。お口の中や顔面を撮影する写真検査、骨の成長バランスや位置関係、歯の状態を把握していくためのレントゲン検査、歯型の採取、顎の動きの検査をします。検査をお子さんが怖がらないように配慮してすすめていきます。

  3. Step 03
    診断(検査結果の説明)

    診断(検査結果の説明)

    精密検査の結果をご報告します。検査の結果から、今後の治療内容とそのメリット・デメリット、治療期間、費用といった具体的な方針をお伝えします。疑問や不安には丁寧に説明をしますので、遠慮せずにご質問ください。小児矯正では治療開始のタイミングも重要になるため、検査結果によっては経過観察となる診断もあります。

  4. Step 04
    1期治療開始

    1期治療開始

    治療の開始前にお子さんと時間をかけてしっかりと話をし、本人が納得してから治療します。
    虫歯になりやすいと判断した場合、矯正治療の前に虫歯菌を化学的に除菌します。矯正装置をつけた後は、定期的な通院で調整します。通院時はブラッシング指導やお口の中のクリーニング(PMTC)を行ない、虫歯や歯周病の予防もしながら治療します。

  5. Step 05
    1期治療終了・保定

    1期治療終了・保定

    歯並びや噛み合わせが落ち着いたところで、第1期治療が終了します。
    移動した歯が元の位置に戻るのを防ぐため、矯正装置を外した直後は、取り外しのできる保定装置を使って歯並び・噛み合わせを安定させます。装置を外した後も定期的な通院で、歯が後戻りしていないか経過観察し、虫歯や歯周病のチェックを行ないます。

  6. Step 06
    1期治療終了、必要な場合は2期治療開始

    1期治療終了、必要な場合は2期治療開始

    第1期治療の終了後、永久歯が生えそろった時点で再度検査をします。
    第2期治療が必要と判断された場合は、永久歯の矯正治療に移行します。第2期治療は、基本的には大人の矯正と同じ装置を使い、歯並びや噛み合わせを調整します。適切に第2期治療を受けることにより、成人後の矯正治療のリスクを減らすことができると考えられます。

リスク・副作用

矯正治療にともなう一般的なリスク・副作用

・矯正治療の一般的な治療費は60万~150万円、一般的な治療期間は2~3年、一般的な治療回数は24~36回となります。使用する装置、症状や治療の進行状況などにより変化しますので、参考程度にお考えいただき、詳細は歯科医師にご確認ください。
・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・最初は矯正装置による不快感、痛みなどがあります。数日から1~2週間で慣れることが多いです。
・治療期間は症例により異なりますが、成人矯正や永久歯がすべて生えそろっている場合は、一般的に1年半~3年を要します。小児矯正においては、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)に行なう第1期治療で1~2年、永久歯がすべて生えそろったあとに行なう第2期治療で1~2年半を要することがあります。
・歯の動き方には個人差があるため、治療期間が予想より長期化することがあります。
・装置や顎間ゴムの扱い方、定期的な通院など、矯正治療では患者さんのご協力がたいへん重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
・治療中は、装置がついているため歯が磨きにくくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まるので、丁寧な歯磨きや定期メンテナンスの受診が大切です。また、歯が動くことで見えなかった虫歯が見えるようになることもあります。
・歯を動かすことにより歯根が吸収され、短くなることがあります。また、歯肉が痩せて下がることがあります。
・ごくまれに、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
・ごくまれに、歯を動かすことで神経に障害を与え、神経が壊死することがあります。
・治療中に金属などのアレルギー症状が出ることがあります。
・治療中に、「顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口をあけにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
・問題が生じた場合、当初の治療計画を変更することがあります。
・歯の形状の修正や、噛み合わせの微調整を行なうことがあります。
・矯正装置を誤飲する可能性があります。
・装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、補綴物(被せ物など)の一部が破損することがあります。
・装置を外したあと、保定装置を指示どおりに使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
・装置を外したあと、現在の噛み合わせに合わせて補綴物(被せ物など)の作製や虫歯治療などをやり直す可能性があります。
・顎の成長発育により、歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
・治療後に、親知らずの影響で歯並びや噛み合わせが変化する可能性があります。
・加齢や歯周病などにより、歯並びや噛み合わせが変化することがあります。
・矯正治療は、一度始めると元の状態に戻すことが難しくなります。

口腔筋機能療法(MFT)にともなう一般的なリスク・副作用

・お口周りの筋肉を正常に機能させるためのトレーニングです。
・機能的・審美的に仕上げるための治療なので、自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・お子さんが治療に協力的でない場合、良好な治療結果を得られないことがあります。
・口腔筋機能療法(MFT)だけで、お口周りの問題をすべて解決できるわけではありません。
・口腔筋機能療法(MFT)を行なったからといって、将来矯正治療をせずに済むとは限りません。

麻酔薬の使用にともなう一般的なリスク・副作用

・歯肉に塗布する表面麻酔や、一般的な歯科治療で歯肉に注入する浸潤麻酔は保険診療となります。自費診療(保険適用外)で笑気吸入鎮静法などを行なう場合は自費診療となり、保険診療よりも高額になります。保険診療となった場合も、高額になることがあります。これらの麻酔法を保険診療で行なうには治療内容など条件がありますので、詳細は歯科医師にご確認ください。
・表面麻酔薬の使用により、じんましんやむくみなどを発症することがあります。
・浸潤麻酔の使用により、アドレナリンの影響で血圧上昇や動悸などを発症することがあります。高血圧症や心臓疾患のある方は注意が必要なので、事前にお申し出ください。
・笑気吸入鎮静法の実施により、ごくまれに効果が切れたあとの吐き気や嘔吐、末梢神経障害が現れることがあります。
・そのほか、麻酔薬の影響ではなく緊張状態や麻酔注射時の疼痛により起こる脳貧血により、悪心、吐き気、手足の震え・痺れが起こることがあります。
・麻酔効果が切れるまで口の中の粘膜や唇の感覚が麻痺しているため、唇を噛んだりやけどなどをしないよう、食事は避けてください。
・アルコールにより血流が良くなり、出血・腫れ・痛みが増してしまうことがあるため、飲酒は避けてください。

マウスピース矯正(インビザライン)にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。
・ご自身で取り外せるため、紛失することがあります。
・症状によっては、インビザラインで治療できないことがあります。
・お口の中の状態によっては、治療計画どおりの結果が得られないことがあります。
・装着したまま糖分の入った飲料をとると、虫歯を発症しやすくなります。
・治療によって、まれに歯根吸収や歯肉退縮が起こることがあります。
・食いしばりの癖が強い方の場合、奥歯が噛まなくなることがあります。
・治療途中で、ワイヤーを使う治療への変更が必要になることがあります。
・お口の状態によっては、インビザラインに加え、補助矯正装置が必要になることがあります。
・治療完了後は後戻りを防ぐため、保定装置の装着が必要になります。
・薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器です。日本では完成物薬機法対象外の装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外となることがあります。

薬機法において承認されていない医療機器「インビザライン」について

当院でご提供している「インビザライン」は、薬機法(医薬品医療機器等法)においてまだ承認されていない医療機器となりますが、当院ではその有効性を認め、導入しています。
◦未承認医療機器に該当
薬機法上の承認を得ていません(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年8月15日最終確認)。
◦入手経路等
アライン・テクノロジー社、インビザライン・ジャパン株式会社より入手しています。
◦国内の承認医療機器等の有無
国内では、インビザラインと同様の性能を有した承認医療機器は存在しない可能性があります(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構ウェブサイトにて2024年8月15日最終確認)。
◦諸外国における安全性等にかかわる情報
情報が不足しているため、ここではインビザラインの諸外国における安全性等にかかわる情報は明示できません。今後重大なリスク・副作用が報告される可能性があります。
◦医薬品副作用被害救済制度・生物由来製品感染等被害救済制度の救済対象外
国内で承認を受けて製造販売されている医薬品・医療機器(生物由来等製品である場合に限る)・再生医療等製品による副作用やウイルス等による感染被害で、万が一健康被害があったとき、「医薬品副作用被害救済制度」「生物由来製品感染等被害救済制度」などの公的な救済制度が適用されますが、未承認医薬品・医療機器・再生医療等製品の使用は救済の対象にはなりません。また、承認を受けて製造販売されている医薬品・医療機器・再生医療等製品であっても、原則として決められた効能・効果、用法・用量および使用上の注意に従って使用されていない場合は、救済の対象にはなりません。
日本では、完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
※当該未承認医薬品・医療機器を用いた治療の広告に対する注意事項の情報の正確性について、本ウェブサイトの関係者は一切責任を負いません。

床矯正にともなう一般的なリスク・副作用

・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・取り外せるので、装着時間を守るためのセルフコントロールが必要です。
・お子さんが治療に協力的でない場合、良好な治療結果を得られないことがあります。
・毎日の装着を怠ると、良好な治療結果を得られないことがあります。
・歯を自在に動かせるわけではないので、2期治療が必要となりますが、1期治療を行なうことで負担が軽減されます。
・この装置だけで、お口周りの問題をすべて解決できるわけではありません。
・取り外して歯を磨けるので虫歯になるリスクは低減しますが、装置をつけていない場合よりは虫歯になるリスクが上がるので、丁寧に歯を磨くことが大切です。
・装置に金属が使われているため、個人差はありますが金属アレルギーを発症することがあります。

歯列矯正用咬合誘導装置(プレオルソ)を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用

・薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医療機器です。歯の誘導に使用します。
・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・取り外せるので、装着時間を守るためのセルフコントロールが必要です。
・お子さんが治療に協力的でない場合、良好な治療結果を得られないことがあります。
・毎日の装着を怠ると、良好な治療結果を得られないことがあります。
・正しい使い方ができていないと、かえって悪い歯並びになってしまうことがあります。
・この装置だけで、お口周りの問題をすべて解決できるわけではありません。

歯列矯正用咬合誘導装置(ムーシールド)を用いた治療のリスク・副作用

・薬機法(医薬品医療機器等法)において承認された医療機器です。歯の誘導に使用します。
・機能性や審美性を重視するため、公的健康保険対象外の自費診療となり、保険診療よりも高額になります。
・就寝時に装置をお口に入れておく必要があります。
・お子さんが治療に協力的でない場合、良好な治療結果を得られないことがあります。
・毎日の装着を怠ると、良好な治療結果を得られないことがあります。
・歯ぎしりなどによる強い力がかかると破損することがあるため、消耗の状況により、新しい装置と交換する必要があります。
・症状が改善されない場合、ほかの矯正治療に移行することもあります。
・生涯良好な歯並びであることを保証する治療ではありません。治療後、成長により不正咬合が現れることがあります。
・熱やアルコールへの耐性がないため、装置の洗浄には専用の薬剤を使う必要があります。